34本目

アイガー北壁 ★★★☆

剣岳の効果なのか劇場は年寄りが多かった。
山登り映画は普通に考えると登頂が映画としてのゴールで、幾多の困難を乗り越えていく過程を楽しむもんなんだけど、この映画は中盤に登頂を諦めたあたりから完全にサバイバル映画、命の戦いにシフトしていくのがなんともよかった。生きて帰さんとばかりに襲いかかる山の攻撃がなんとも呪いめいていて、最後の最後に物凄く些細な攻撃で殺されるのが恐ろしい。
主人公が常人離れした生命力で戦うので、観ていてかえって凹むなあ。