POV映画
先週アルマズ・プロジェクトを観てて思ったこと、
ここ最近クローバーフィールドあたりからまた再燃したPOV映画*1というジャンル、俺はこのジャンルが超好きなんだけど、主観にすればいいってモンじゃないのよ、これが。
単純にPOVにすれば臨場感が増すという考えでこれを使っても逆に萎えるケースが多い。たぶん重要な要素が何点かあるはず。
客に編集点(カット)を意識させてはならない。
編集されている映像と意識した瞬間に無意識にリアルさが損なわれて萎える。説得力を持たせるには、無理やりだけど、たとえばクローバーフィールドのように説明として「この映像はどこどこで発見されたフィルムである(そしてそのフィルムを編集したものである)」のような説明が必要。
BGMの問題
そもそもBGMがあること自体おかしいんだけど、ダイアリー・オブ・ザ・デッドの説明で「この映像には恐怖感や臨場感を出すために音楽もつけといたぜ!」みたいに素直な弁明がされてておもしろい、しかもこの映画にはナレーションまである。
字幕
知人とかから「俺の知り合いから借りたビデオなんだけど、へんなものが写ってるらしいぜ、観てみる?」って、言われて映画を観るのが恐らくこのジャンルのベストのシチュエーションだ、
たしか昔伊集院光がラジオでブレア・ウィッチ・プロジェクトの感想を行っていたときにこんなことを言ってた気がする。たしかにそうだ、けど日本人がそれをやるには字幕の問題が一番ネックだよね。やっぱり和製POVホラーがもっと流行ってくれないかなあ。
*1:主観映像映画